<目次>

1.ニキビのこんなお悩みありませんか?
2.ニキビとは?
3.ニキビができる原因は?
4.ニキビの治療方法は?
5.生活の中で気を付けることは?
6.医師からのメッセージ

 

1.ニキビのこんなお悩みありませんか?

・目立つところにニキビができてとても気になる
・ニキビを見られたくないのでマスクで隠している
・市販の化粧品や薬を試してみたけどなかなか治らない
・背中やおしりにあるニキビの治し方がわからない
・一度治ってもまた繰り返しできてしまう
・ニキビなのかわからないけれど顔のぶつぶつが気になる
・ニキビで悩まない肌になりたい

ニキビはどんな年齢の方も適切な治療、ケアをすることで、治し、予防することが可能です。
あおば皮フ科クリニックではお一人お一人の症状や困りごとに合わせて、治療やケアをご提案します。ニキビ痕(あと)を残さないためにも、気になったらお早めにご相談ください。

 

2.ニキビとは?

では、ニキビとはどういうものか、なぜできてしまうかについて見ていきましょう。

ニキビとは、毛穴に皮脂がつまることによっておこる炎症などの症状で、病名は尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)(英名:acne vulgaris)といいます。

「過剰に分泌された皮脂、不要になった皮膚細胞などが毛穴につまり、毛穴の中でアクネ菌という細菌が増えることで炎症が起こるなどして腫れたニキビが発生します。」

ニキビの始まりは、皮脂の分泌により毛穴が詰まり、皮脂などが毛穴にたまっている「コメド(面ぽうとも言います)」です。
毛穴の先が閉じている状態を「白ニキビ」、開いていて酸化している状態を「黒ニキビ」といいます。コメドは最初は小さなぷつぷつ、または肌のザラつきとしか見えませんので、一見ニキビには思えないかもしれません。顔、とくに皮脂の分泌が多いおでこ、頬、鼻(Tゾーン)、あご、フェイスライン(Uゾーン)以外にも、首、胸、背中、おしりなど、皮脂の分泌が多い箇所に発生します。
コメドの内部は皮脂が詰まっているので、皮脂が大好物なアクネ菌が増殖しやすい状態です。アクネ菌はだれの毛穴にもいる常在菌で、皮膚を弱酸性に保ち、他の菌の増殖を抑える役割をしてくれる菌ですが、コメドで増殖すると、炎症を引き起こして「赤ニキビ」となります。炎症がさらに悪化すると、アクネ菌とそれを減らすために集まった白血球やその残骸が膿となってパンパンにたまった「黄ニキビ」になってしまいます。
「赤ニキビ」や「黄ニキビ」だけがニキビだと思われがちですが、「コメド」の状態から治療することで、ニキビの悪化を防いだり、よい状態を維持していくことが可能です。

ニキビはさまざまな段階のものが混在していることが多く、医師の診察ではそれぞれの状態を見極めていきます。
炎症が長引き、悪化してしまうと、赤みやへこみと言ったいわゆるニキビ痕(あと)が残りやすくなりますし、さらに最近では、早期のコメドの状態から痕になることもあると言われています。痕になると治療が難しくなることが多いですので、早期に適切な治療やケアをすることが大切です。

 

ニキビの経過

ニキビの種類

 

3.ニキビができる原因は?

思春期では、性ホルモンの分泌が増えることにより、皮脂の分泌が活発になり、ニキビ(コメド、赤ニキビや黄ニキビ)ができやすくなります。
大人では、月経前、便秘、睡眠不足、ストレス、間違ったスキンケア、不規則な生活、肌の乾燥、など様々なものが複雑に関係し合ってニキビの原因となってしまいます。身近な日常生活の中に原因があるということが、繰り返し起こりやすくなる理由と言えるので、長期的に根気よく治療やケアに取り組むことが必要です。

 

4.ニキビの治療方法は?

ニキビができてしまったら、悪化したりニキビ痕になる前に治療したいですね。
現在、保険が適応されるニキビの治療薬には、「炎症が起きる前のニキビ(コメド)」と「炎症が起きてしまったニキビ(赤ニキビ、黄ニキビ)」それぞれの段階に応じたものがあります。
赤ニキビや黄ニキビは、アクネ菌が主な原因ですので、抗菌薬の塗り薬、中等症以上では飲み薬が主な治療方法です。その他、漢方薬やビタミン剤の内服、面ぽう圧出(炎症の起こっているニキビをつぶす)などの処置もあります。
そしてなんと言っても大切なのは、ニキビの始まりである「コメド」から治す、「コメド治療薬」の外用です。コメド治療薬は、ピーリング作用などで毛穴のつまりを改善し、またアクネ菌を殺菌する作用を持つものもあります。思春期ニキビや、繰り返すニキビの場合はコメド治療薬を使って、コメドから治すことで、ニキビができづらいお肌自体を作ることができます。
ただ、コメド治療薬はピーリング作用があるため、カサカサしたり赤みが出やすかったりと、少し使いづらいお薬ではあります。また、コメドのないツルツルのお肌になるまでには、少なくとも3ヶ月、できれば一年程度の継続が大切です。また、10~20代の方はいったん外用終了となった後もコメドができやすい年代ですので、何かしらのピーリング治療を継続することが望ましいと考えます。
長く感じるかとは思いますが、少し先のニキビができづらいなめらかでツルツルなお肌を目指して、一緒に頑張っていきましょう!

 

ニキビの数と治療期間

ニキビの数と治療期間

ほとんどのニキビは保険適応のお薬で治療することが可能ですが、中には保険診療の範囲では十分な効果が得られない方もいらっしゃいます。例えば、若い男性に多い重症型のニキビ、アンドロゲンというホルモンが関係する大人ニキビなどは治りづらいと言われています。このような方には自由診療の治療をご提案することもあります。

 

<当院で行なっているニキビ治療一覧>

治療の種類 治療 治療の効果 治療期間 保険適応の可否
費用
外用薬 コメド治療薬

(ベピオ、デュアック、ディフェリン、エピデュオ)

ピーリング作用により、毛穴のつまりをとり、ニキビの元であるコメドを治します。 3ヶ月~1年半 保険適応
外用薬 抗菌薬

(ダラシン、アクアチム、ゼビアックスなど)

アクネ菌に対する殺菌作用で、赤ニキビや黄ニキビに使います。 1~2週間 保険適応
外用薬 イオウ製剤 アクネ菌に対する殺菌作用や、皮脂の分泌抑制、また角質を柔らかくする効果があります。 数ヶ月 保険適応
内服薬 抗菌薬 アクネ菌や皮膚表面の細菌に対する殺菌作用があり、赤ニキビや黄ニキビに使います。 1~2週間 保険適応
内服薬 ビタミン剤 ビタミンB2やB6は皮脂の分泌量を適正にし、皮膚や粘膜を保護する働きがあります。 数ヶ月 保険適応

(症状により適応外になることもあります)

内服薬 漢方薬
(十味排毒湯や黄連解毒湯等)
皮膚の赤みやかゆみ、腫れや化膿を抑えます。 数ヶ月 保険適応
内服薬 漢方薬
(柴苓湯)
ニキビ痕の赤みや凹みに効果があります。 数ヶ月~1年 保険適応
処置 面ぽう圧出 専用の器具で押し出すことで、主に黄ニキビの中身を出し、治りを早くします。 通常一回の治療で治癒 保険適応
処置 ケナコルト局所注射(ステロイド) 赤ニキビに注射することで治りを早くします。また、痕(しこり)に注射することで繊維芽細胞の過剰な働きを抑制し、しこりを小さくします。 赤ニキビは通常一回。

痕(しこり)は通常月に一回、数ヶ月~半年。

保険適応
外用薬 アゼライン酸 毛穴のつまり改善、皮脂分泌抑制、アクネ菌殺菌、抗酸化作用、美白作用などがあり、海外では長くニキビ薬として使われています。また、ニキビ痕の赤みにも有効です。 数ヶ月~1年 自費診療

1本¥1,980

内服薬 イソトレチノイン ビタミンAの一種で、皮脂の分泌抑制、毛穴のつまり予防、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用があります。強力なニキビ治療薬です。 数ヶ月~半年 自費診療

10mg;¥10,000

20mg;¥19,000

30mg;¥29,000

40mg;¥38,000

(1ヶ月あたり)

他、採血費用・再診料がかかります

施術 ケミカルピーリング 皮膚表面の余分な角質を取り除くことで、毛穴のつまりを改善したり、肌の新陳代謝を促進し、ニキビ治療だけでなく、色素沈着を改善します。ニキビ治療だけでなく、ハリ、小じわ、くすみ、キメの改善などアンチエイジングも期待できます。 数ヶ月~半年 一回¥10,000

月一回程度が効果的です。

施術 CO2フラクショナルレーザー レーザーをマイクロドット状に照射し、真皮内に熱損傷を加えることで、肌の再生機構が働き、深部でコラーゲンが生成され、ニキビ痕の凹凸の改善に効果があります。また、赤ニキビの治療、予防にも有効です。毛穴、たるみ、小じわなどにも有効であり、アンチエイジング効果もあります。 3ヶ月ごとに一年程度 一回¥25,000
(顔全体の場合)

 

 

5.生活の中で気を付けることは?

ニキビの治療と予防は、実はクリニックでの治療だけではなく、ご自宅での毎日のお手入れもとても大切です。普段のお手入れもぜひ見直してみてください。

 

〇洗顔

肌にある皮脂腺では、皮脂が常に作られています。皮脂は決して悪いものではなく、肌の表面を覆って健康な状態を保つために必要な働きもしています。洗いすぎてしまうこともニキビを悪化させる可能性があるため、洗顔の基本を守って、余分な皮脂や汚れ、古い角質を落としましょう。

洗顔の基本;

・洗顔料をしっかり泡立てる

・肌をゴシゴシこすらず、やさしく洗う

・生え際や顔のまわりにも洗顔料が残らないように、しっかり洗い流す

・メイクによって毛穴がふさがれている状態はニキビの悪化につながるため、リキッドタイプのファンデーションは避けてパウダータイプにしたり、帰宅後なるべく早くクレンジングを使用してメイクオフするなどしましょう。

 

〇保湿

いろいろなコスメ、基礎化粧品を試したい!という方に多く見られますが、保湿のしすぎもコメドの原因になります。例えば、オイリー肌の方でも化粧水、美容液・乳液に加え、保湿効果の高いクリームを使用していたり、毎日パックをしている、などはニキビを悪化させる原因になります。

多くの方が混合肌ですので、乾燥しやすい頬はしっかり保湿をし、逆に皮脂の分泌の多いTゾーン、Uゾーンは軽めの保湿にする、などとスキンケアの工夫をされると良いでしょう。

また、コメド治療薬を使用すると乾燥しやすくなりますので、適切に保湿することも大切です。基礎化粧品は、コメドができづらいかどうかの確認検査済のもの(ノンコメドジェニックテスト済と記載してあるもの)を選ぶようにしましょう。

 

〇規則正しい生活やバランスのよい食事

睡眠不足や疲れによって免疫力が低下することがあり、それがニキビの悪化につながる可能性があります。皮膚表面のケアだけではなく、体の調子を整えることもとても大切です。

 

6.医師からのメッセージ

ニキビはよくある症状のひとつですが、思春期の多感な時期に多くみられ、なかなか相談できずに一人で悩んでしまうこともあるかと思います。今は保険適応のある良い薬がたくさんありますし、軽い症状のうちから早めに治療することが大切であることがわかってきています。
当院では、お子さんでも自分で自宅でのケア、外用ができるように、丁寧に説明することを心がけていますので、是非お早めに受診されることをお勧めします。
もちろん、大人ニキビの方、痕になってしまった方にも適切な治療方法をご提案させていただいています。
ニキビで悩む皆さま一人一人に、丁寧に説明し、良くなるまで伴走させて頂ければと思っておりますので、お気軽にご相談ください。

 

ニキビにお悩みの方へ(マルホ社)

 

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